12th Jan 2001
<chikako featuring Shin-ya!> in Take Off 7

ついに始った夢のコラボレーション?!ネットで知り合ってその楽曲のセンスに惹かれて、いつかプロデュースをしてもらいたい!と思っていたことがやっと実現しました。自分でお願いしておきながら・・・なのですが、私はどちらかというと変わることに凄く抵抗する方なんです。自分が好きなアーティストなんかでも、方向性が変わってしまって良いと思ったことは今までないんじゃないかな。そういう風に自分が愛してきたものは古臭くてもダサくても必死に守ろうとする方なんです。だからShin-yaさんのアレンジは最初に「おう!凄い!」と思ったのと同時に少しずつ抵抗が出てきたのも確か。だから実はリハの中盤は皆がみんな試行錯誤をして、まとまらない(気持ち的に)感も多少はあったのです。でも、そこはさすがShin-yaさん、形になるにつれて「文句ないじゃんっていうかすごい気持ちよいじゃん!」ってなって、日記やBBSにあるように興奮して眠れないくらい楽しくさせてくれたのです。
1.REAL
これは私にとって第一期のテーマソングという感じ。プロダクションに所属している時に、そこのアレンジャーさんにアレンジをしてもらったものが原曲でネットでも聞けるようになっているけれど、この曲を好きだという人は結構多い。自分でも一番自分らしいと思っている曲。でも、原曲は80年代のサウンドという感じで、イマイチ・・・(個人的には思い入れがあるので好きなんだけどね)。それにバンドでの再現が難しいというのもあって、ソロのライブでしかやっていなかったもの。それをShin-yaさんが違った解釈でアレンジしてくれました。個人的に大好きなライターの大平太一さんの音に似ていて一目で・・・じゃなくて一聞で?気に入りました。この曲を創った時は自分で作っておきながら凄く難しくて、3回くらいしか歌えなかった(笑)。自分のオリジナルで使っていた最高音のさらに一つ上のキーまで使って、更に息継ぎがほんの一瞬しか出来ないのでホント苦しかったの。でも、タバコを止めてからキーが5つくらい上がったこともあり、更にコンスタントなライブ活動で鍛えられたこともあり、今回は1つキーをあげても凄く余裕を持って歌えた!とにかく気持ち良い〜!という感じだった。
2.Plastic Cosmic
これまたすっごく久しぶりにやった曲。再び日の目を見れるとは思ってなかった曲(笑)。自分のアレンジではスピード感とかちょっとハードな感じを大切にしていた曲だったから、テンポをおとしたアレンジには驚いた。でも、サビのギターのリフが今でも離れないくらい、気に入りました。歌う側としは凄く気持ちの良いテンポでしたけど、Katsujiさんは大変だったみたい(笑)
3.あげたいキモチ
SweetReflectionに続く意外な曲かな?という感じだったんだけど・・・単なるアコースティックっぽいバラードだ曲をShin-yaさんの斬新なアレンジでビックリするくらい新しく、良い曲に仕上げてもらいました。最初は「えっ!ドラムンベースもどきで?!」ってビックリしたんだけどね・・・。その時のリハスタがオンボロのところで(笑)、ベードラの音が凄くボスボス言ってたので、最初は凄い違和感があって抵抗してた?!けど、いつものリハスタでやってみたら・・・あらら、いいじゃない!って。今回の楽曲の中で、実は一番好きだった。新曲ってこともあるかもしれないけどね。ただ、リハの時とあまりに聞こえ方が違ったので(モニター)、急に緊張してフラットしてしまい、そのことに動じて更にピッチぶれぶれになってしまって・・・凄く残念。というか自分の不甲斐なさにかなり落ち込みました。あー、リハのテープを聞かせたい!って言う感じ。でも、後半は「もう、大事なのはキモチなんだから、そこに集中して精一杯このキモチを届けよう!」っていうふうにキモチを切り替えたので、めちゃめちゃ下手だった割には評判良くてちょっとホッとしました。
4.Fly Away
お馴染の曲で、ほぼ毎回ライブでやっているけれど、今回はガラッとアレンジを変えてみました。賛否両論なのかな。ちなみにこれはギターの健ちゃんの案がメインになってできあがってるの。リズムやビート感が変わったのにイマイチいつもと歌い分けられなかったのが心残り。いつも歌ってる曲だけに凄く迷いもありました(歌い方のこと)。ちなみにドラムのKatsujiさんはこの曲があるから私とバンドやってくれてるらしい(笑)。そんなにまで気に入っていただける曲があるのは凄く嬉しいことだけど、もっと他の曲も同じように言ってもらえるように頑張ろう!といつも思う。
5.Hurry Up
ソロでの打ち込みの方も評判良くて、さらにバンドのアレンジも評判が良かった曲。いつもオープニングテーマになっていたけど、ソロでやっていたときのような打ち込みっぽい音でやってみたくてShin-yaさんに頼みました。ギターソロが長い!?とかっていう迷いもあり、最後の最後まで決まらなかったけど、ギターの健ちゃんやShin-yaさんの気持ちよさそうな顔みたら「正解でしょう!」と思った。Shin-yaさん曰く「chikakoさんのアレンジでは絶対にやらないことだからやろうと思った」って。その通り(爆)!
さぁ、あっと間に終わってしまったライブ!Shin-yaさんのアレンジは大成功だったと思います。ハコの人にも「前のより今日の感じがいいと思うけど」って言われたし(^^)
ネット上では良い感想ばかり頂いて感激です。・・・が、今回のアレンジがどうこうってことではなくて、楽曲の面での抵抗は結構増えてきてますね。「アレンジは良かったけど、もっとこういう感じの曲やってほしい!」とか「なんで最近こういう曲ばっかりやるの!」とかっていう抵抗(笑)。今回のように、ここまでお客さんの感想が分かれたことは未だかつて無かった。でも、それってある意味成功なのかな?とも思います。何か、少し前に進んだって言う感じがしてる。

私の中からはホントに一つのジャンルでは括りきれないサウンドが生まれてきて、そのどれも嘘ではないのね。だからこそ自分でそれら全てを出してあげたくて毎回ライブの度にいろんなアレンジやスタイルでやってきてたの。でも、お客さんの側からすると、どうしても中途半端になったり分かりにくいって思われてしまうみたい。「この人、何やりたいのかな?!」って・・・。だから、そろそろ方向性を見つけていく時期に来ているのかな?っていうのは今回凄く感じたこと。ハコの人にも「CHIKAKOさんはどっちもそつなくこなしてしまうから余計にたちが悪い。どっちかが悪ければすっぱり切れるのにね・・・」って言われた(笑)。そう、正反対のものがあって、実はそのどっち側にも熱烈に愛してくださる方がいる。だからこそ、すっごく悩む。「いろんな楽曲があってバラエティーに富んでいていいじゃない」っていうレベルではなくなってしまっているなぁって・・・。お客さんがどっちも面白いって言ってくれていた頃はそれでOKだったんだろうけど、ここ何回かのライブでは、明らかに消化不良とかどちらかに対する反発のようなものを抱えた人が増えてきているからね。今すぐにってことではないし、バリエーションがなくなってしまうとかってことではなくて、いろんな曲があるけどCHIKAKOってこういうサウンド!って言えるような大まかな方向性のようなものを少しづつでも決めていけたらなぁと・・・思う?!まだ、まだ試行錯誤でしょう(笑)。

それにしても、今回ライン録りの音が入っているビデオをチェックして、かなり落ち込みました。ホント自分でビックリしてしまうくらいピッチがよれよれ〜〜〜。ボーカルだけが大きく出ていたってこともあるんだろうけど・・・。それにしても酷すぎる・・・。私実はピッチって結構自信持っちゃっていて全然気にしてなかったのね。どちらかというと最近パワー不足というのが気になっていてそっちばっかり練習していたの。おかげで今回パワーという面では驚異的にアップしていて、凄く感動していたのね(笑)。だからこそ余計にど〜んと落とされました(爆)。頭かくして尻隠さずって感じ?(違うか)?とにかくこれを機に猛練習しなければ!って思いました。はぁ〜。それにしてもこんなに酷かったとは・・・。

でも、今回は終わった後すっごく気持ち良かったんですよ。あんなにピッチがよれていたのに凄く気持ち良いと思えたのは、やっぱりバックアップしてくれたShin-yaさん、Luv3のメンバー、PAさんや照明さんをはじめとするハコのスタッフさん、そして何よりもお客さんが作ってくれた空気のおかげです。ホント皆さんに助けられてこんなに気持ちよくやらせてもらったんだなぁって、こんなに感じたことは無かった。本当にありがとうございました!いろいろ課題があるけれどピッチも2月のライブまでに取り戻しますので皆さん!絶対にまた、見に来てね!
ちなみに、写真は後日アップしますね!(Shin-yaさん、他皆様譲ってください!)

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