*** Counter Parts ***
〜インターネットのおかげで出会えた一番の宝物〜

必聴!Counter Parts 1stアルバム「CO-EVOLUTION」 こんなことを言ったらいけないのだろうけど、私は特に自分から音楽を求めてCDを買いあさったり、ネットサーフィンをしたりするタイプの人ではないのね。それは「ホントに音楽やってる人?!」って驚かれるくらい(笑)。欲する音は自分で生み出せばいいと思ってるから、あんまり必要を感じない。だからこそ、私が好きだと思う音楽というのは、出会うべくして出会った必然的かつ運命的なものばかり。そして、今回取り上げさせて頂いたCounter Partsとの出会いはまさしく運命でした。
 一番最初に彼らを知ったのはインディーズランキングサイトIndies Hit Channelに曲をエントリーしたのがきっかけ。敵を作りそうな発言になるけど(笑)、私はあくまで自分の曲、というかライブの宣伝の為にエントリーしているので音楽に順位をつけることには昔からあんまり興味がないの。ただ、上の方に行けば行くほど人の目や興味をひくから、上に行きたいなぁとは思うけど。そんな考え方だから、実際に自分の曲と競ってるような曲でもほとんど聞いたことがないんです(^^;  敵を増やしてるだろうからって言い訳するわけじゃないけど、自分の曲がそうであるのと同じように、それぞれの曲がその人達にとってすっごい重いって思ってるから、聞くのは実際問題凄い精神力がいるから。。。って気付けば全然Counter Partsから離れてるので戻します(笑)。要は、そんな私が何故か彼らの曲だけはちゃんと聞いたんです。そして、始めのベースの音1発目を聞いて思わずPCの前で凍りついたのです!大好きで死ぬほど聞きまくったLydia Lunchの『13×13』というアルバムのベースの音がそのままそこにあったから!しかも、そのベースによってかもし出された曲にまとう空間はまさしく私が大好きなものだったから!この時私は、「運命だ!」って本当に思ったの。ネットで曲の感想とか言いあったりすると、どうもウソ臭くなるでしょ(なんか今回の私は爆弾発言多すぎるかも)。「ほんとかよ!」って正直なところ思ったりする。そういうのもあって、あんまり覚えてないけど、多分私は彼らに直接そういうことを言ったことはないと思う。それくらい彼らの音は私にとって気安く口に出したり出来ないものだった。知らない人はいないと思うけど、敢えて紹介をすると(っていうか、彼らの言うところによると)Counter Partsは福島県郡山市から発信するプログレッシブ モダンロック ハードラップ インディーズバンドとのこと。私は学生の頃大好きだった、インディーズなのに驚くほどのテクニックを持ったプログレバンド「ZOA」(何と、今も活動してるらしい!)を始め、プログレ(でも、ボーカルががなってるものオンリー(笑))も大好きだし、ハードロックも通ってきたし、ハードコアの子達がやってるかなりハードなラップも大好き。そういう意味では凄くかぶるんだけど、そういうことじゃなくてもっとハートの核心のところで揺さぶられる何かを感じる数少ないバンドの1つ。
 私が始めて聞いた「あれがパリの灯」から大好きな「I GET ANGRY」と、更にCouter Partsに対する思いは深くなっていったの。だって、ホントこの曲は超ツボだった!で、更に「BALANCE OF POWER 」!またしても、爆弾発言かもしれないけど、貧乏な私は(笑)無駄なものにお金使いたくないと思ってるからお付き合いでCD買ったりってことは滅多にしない。(逃れられない状況で買ったこともあるけど(爆))まして、自分から「絶対欲しい!」なんて思うことは極々わずか(そんなこと自慢するなってね(^^; )。そして、Counter Partsの1stアルバム『CO-EVOLUTION』はまさに「絶対欲しい!しかもサイン付きで!」と思ったのです。で、これが聞いてみてまたしてもビックリ!出だしの「BLACK PARK」はまさに、大好きなジェロ・ビアフラ!(←もちろん本物なわけないんだけど、音楽センスがまさしく!って感じなの)。というか完全にそれを上回っていた!この時点で完全に私はやられちゃいました。本当に凄いアルバムです。
 ハードで熱くてアナログ!っていうイメージのある(あくまで私の勝手なイメージ)でこさんの楽曲と、繊細で且つライブシーンが想像できるしんぺいさんの楽曲はどれもはずれがないし、彼らのアレンジセンスは本当に曲を聞くごとに「まだあるの?!」って思うくらいで次々にカッコいいことをやってのける。彼らに興味を持つきっかけになった大好きなベース。そして、そんなベースを弾きながら唄うでこさんのボーカルは声質に独特な奥行きがあって病み付きになるし、高いのに低音もしっかり出てて、更にすっごいパワフル!多分物凄い要求を沢山されるであろうこのバンドの中で、サラリと弾きこなしてしまうギタリストといちさん。ガキにはできない、ここぞという時にガツンとくるギターを弾いて「俺が!おれが!」ってサウンドバランスを崩してまで主張するギタリストが多い中、本当にツボを心得てる。その根底を支えているドラマーおかずさん。私が大好きな「リズム楽器としてだけではなく、ちゃんと歌ってる(カラオケじゃないよ(笑))ドラミング」。パワフルなのに上物的な役割もちゃんとこなしてる!そして、当初からいた錯覚に陥るくらいこの人無しではあり得ないでしょ?!って思わせる名キーボーディストしんぺいさん。サウンドを物凄く冷静に見つめる目と熱いプレイ。その両方を兼ね備えているとてもバランスのとれた人。パートのせいで、デジタルな人というイメージを持たれやすいんだろうけど、一緒に音を出して感じたのは物凄い生にこだわる人なんじゃないかな。
 今回chikako with Counter Partsという物凄いコラボレーションが実現したことで、彼らのサウンドをその輪の中に入って感じることが出来て、彼らに対する思いは更に更に強くなった。彼らが本物である所以はまさしくその魂なんだと思う。物凄い熱さを持っていて、それを凄くクールにやってのける。ちょっと古いけど「冷めた目つきで熱く見ろ!攻撃」と私は言ってるんだけど(笑)、私も同じような見せ方の美意識を持っていて(って、勝手に思ってるけど、彼らにしたら迷惑かも。。。先に謝っておこう「ごめんなさい」m(_ _)m )まずソウルありき!という根底に、卓越した技術とセンスをプラスしてある恐れ多いバンドです!私は、こんな人たちと一緒にコラボレートしていることが誇らしくてたまらないです!良きライバルが同志となり、それぞれを成長させ合えればいいなぁ。とりあえず私は彼らに追いつきたくて必死です。そして、彼らがいつまでもそういう存在であり続けて欲しいと思っています。まだ聴いたことのない人は絶対聴くべき!

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