*** Jim Foetus ***
〜NYアンダーグラウンドシーンの鬼才にして変人!〜

フィータス 多分知ってる人いないんじゃないかなぁ?未だかつて音楽業界の人でもバンド仲間でも知ってると言う人に会った事が無いくらい(以前一緒にやっていたギターの人だけかな?知ってた人)マニアックな人(笑)。彼の経歴は話すと長すぎるし音楽性もありすぎて・・・。一言で言うなら、超危ない鬼才、天才、変人という感じかな(笑)。それ故に彼のアルバムが日本版で出たときは正直驚きました。だって、私が彼を知った時は、その素性はもちろんどんな顔なのかさえ全く明かされていなかったから、いろんなマニアックなレコードやさんに行って彼の作品を買いあさってたんだもん。しかも彼は名前や写真による先入観やイメージ付けの足かせを嫌って、[FOETUS][Clint Ruin][G.サールウェル][WiseBlood]などなど、10以上の名前で各作品を出しているの。だから、輸入版でこれらの作品を入手するたびに、何が何だか分からなくなってたの。しかも彼の作品はバラエティーに富んでいて(そういう意味では彼の戦略は大成功だったわけなんだけど)一体、FOETUSと言う人はどんな人なのか?とクエスチョンマークでいっぱいだった。彼はとにかくあらゆるジャンルに精通していて、作品の全てを自分で行い、自分のレーベルで、自らのレコーディング、プロデュースによって活動をしてきた人。だから、95年にメジャーレーベルに移籍したのは(日本ではSONY)本当に驚いた。でも、だからこそ来日してくれて生で見ることが出来たんだけれど・・・。ちょっと複雑。私も全ての作品を手にしていないので(海外のインディーズレーベルのCDを全て入手するのはそうとう難しいよ)解説するのは難しいんだけど、私の中ではあらゆるジャンルを上辺でなく本来の意味で知っている永遠のNYアンダーグラウンドシーンのカリスマ。様々なスタイルで自分の闇を表現している人で、どれもそれぞれに好きだけれど個人的には元スワンズのドラマー、ロリ・モジマンとのプロジェクト「WiseBlood」が一番好きかな。とにかく情熱無しでは彼のことは知ることが出来なかったので、興味がある人は自分で探してね(教えるのもったいないモン(笑))。あっ、私のポエトリーリーディングは全て彼の音楽をバックに流しています。ドアーズのところでも語ったように、一番心のデリケートなところに触れるリーディングに使っているということは、つまりそういうことなのです。

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