*** 石川 よしひろ ***
〜久々にはまった一枚!出会いに感謝〜

石川よしひろ ファンの方には大変申し訳ないのですが(もちろんご本人にも)、デビュー10周年だと言うのに、私は彼の存在知りませんでした(^^:
たまたま関係者に知り合いがいて「今度やるから来れば」といってコンサートにご招待頂いて、そのとき初めて知りました。更に失礼なことにご招待頂いたにも関わらず何の下調べもせずに出かけていきました。会場はOnAirWest。私も以前イベントで出たことがあるのですが、多分未だかつて史上最悪の出来だったライブを繰り広げてしまった(笑)場所です。でも、おかげでそれをきっかけに凄く成長できたところだったから個人的に凄く思い出深い場所でした。

 とちょっと話が反れたけど、何の先入観もなくはじまった彼のコンサート。まず驚いたのは彼とファンの方が一緒に作っていく会場に蔓延するあまりに温かい空気!愛情とか信頼とかそういう人に力を与える温かく強い空気が目に見えるように溢れていてビックリしました。楽曲も変な小細工が無くて真っ直ぐで飾らない。とても音楽に対して真摯に望んでいるのが楽曲やMCや会場の空気に表れていました。彼が「兄貴」と言ってファンの方に慕われているのはそういうことだったのかぁって思いました。

それから結構時間を置いてなんだけど、CDを買って更にはまっちゃいましたコンサートでは細部までは聞き取れ無かったけど詞がとても好き!何度も言うけどホント小細工が無い!私がいう小細工って言うのは凄く感覚的なものなので個人的な好き嫌いって言うのもあるんだろうけど・・・。小細工=悪いとは思ってないんです。例えば椎名林檎さんとかって私は凄く好きなんだけど、彼女の音楽って基本ラインは当然本能的な心や体の動きなんだけど楽曲や詞に関しては凄く綿密に作りこまれてると思うんですよ。良い意味でね。彼女の今までのバックグラウンドをいっぱい引っ張り出してきて完璧に自分のなかに取り込んでる感じ。だから彼女の曲を聞くと「お〜!やられた〜!(^^)」って思う。それはそれで凄く好きだし、大事なことだと思うんだけどね。私はちょうどそういうものばかり追いかけて大げさに言えば「アレンジがカッコよければたいていの曲はカッコよくなるさ」くらいな勢いだったからね(笑)。だから石川さんの楽曲はまさに目から鱗!だったのです。

そして、更に私が石川さんのファンになったきっかけはインタビュー記事でした。ヤフーのミュージックトピックスに載っているので興味のある方は是非見て欲しいんですけど、その中で彼が「自分が輝ける場所って、僕常に考えてるんですけど。例えば、人間関係も含めて「ここじゃない、自分がもっと輝くにはあそこの場所に行かなければいけない」って時々思うじゃない?でも、そこで輝けることを自分で感じれなかったら、どこ行っても輝かないよね、人って。僕はそう思う。プロ野球なんかでも、監督と合わなくて違う球団に行って、そこで開花されるっていうじゃない?でも、それは、そいつがそこで頑張って、そこで光ろうとしたからそこに行けただけで、そこに行けば輝けるっていう考え方を持ったら絶対に人って終わると思うんだよ。それと一緒でライヴも今日その場所で、お客さんが何人だろうと、ちょっとでも輝けるように出来るかっていうことしかない。」って言ってるんです。凄く恥ずかしい考え方だけど私は「プロになれば一流のアレンジャーさんがついてPAだってヘアメイクだって・・・だからもっと自分を生かしたものをプロが選んでくれるし・・・」なんて思ってたことがあったんです。ホント恥ずかしいですよね。でも、あるインディーズの女性アーティストが、アーティストとしての自分を光らせる為にありとあらゆる面でアイデアもお金も時間も全てを駆使しているのを見て、今までの自分が逃げてたなぁって分かって、凄くそのことを考えている時にこの記事を読んだんです。改めて「そうだよね」って深く深く納得させられた言葉でした。更に今後の展開は?っていう質問にたいし「多分このままだと思うんだけど、でも僕の音楽を知らない人が世の中にたくさんいるのは確かだし、僕の存在を知らない人もたくさんいるのも確かだし、その割合をやっぱ増やしていきたいですね。僕の音楽を聴いて、好きか?嫌いか?言われるトコまでいきたいですね。ただ、それが何が何でも出っ張るんだみたいなところではなくて、頑張ってればそういう時期って来ると思うんですよ。それが明日なのか、来年なのか、10年後なのか、それは分かんないけど、来ないとは思ってないから。そして、そういう場面がいつ来ても、僕が僕でいられるような僕でいたいなと思います。そこで僕の中で何かが変わっちゃうようじゃ駄目だと思うから。」とも言っていました。私はね凄く自分のこと好きだし楽曲も大好きなはずなのに自信が無くて・・・。ずっとハードなものをやっていたからポップスや、聞きやすい音楽に対してどうしても一種の気恥ずかしさみたいなものを感じてしまってね・・・。だから例えばライブなんかでも誘う人を選んでしまうと言うか・・・。ホントなら相手が誰であろうと自信を持って誘いたいのに・・・。だから彼が「いつかは分からないけど、来ないとは思ってないから」って言ってるのが凄く印象的でした。自信を持ってそう言える楽曲を生み出してきて、真っ直ぐに歩いてる。「本当は、あるいはプロになったらこうしたいんだけど、今はいろんな面で不可能だからこうやってるんだけどね・・・」っていう前置きが長かった自分を反省させられました。きっと私のような恥ずかしい考え方をしていない人でも、音楽に関わっていない人でも、彼の音楽を聞いたら何かとても大切なものに気付かせられるんじゃないかな。彼の音楽にはそういう真っ直ぐでひたむきな思いが溢れています。是非、聞いてみてね!ちなみに私も「I」というアルバムしか持っていないので、他のも是非聞いてみようと思います。

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