音は生もの! 2000/10/2

今日はエッセイと言うより日記の延長です。

今日、今回制作しようと思っているCDのプロデュースをお願いした人と打ち合わせをしてきたの。まだ、名前は公表できないんだけど彼はプロで活動しているプロデューサーでありベーシストでありボーカリストでもある。彼との出会いはもう3年近く前になるのかな?ある映像の製作会社のプロデューサーが親友の結婚プレゼントとして作ることになったCDの歌入れに参加することになったの。で、その時のプロデューサが彼だったの。音楽面ではもちろん人間的にもとっても魅力のある人で、詳しくは話せないけど(こっぱずかしいので)、私自身は一方的にだけど凄く運命的なものを感じた人なの。でも、プロで活動している人だしとても忙しい人だから、そのCDを録り終えてからは数える程度しか会っていなかったの。でも、ライブに来てくれた事もあったし「時間の都合がつけばベーシストとして一緒にやりたい」とも言ってくれて、ライブが近いのにメンバーが見つからないと言う話をしたときもいろいろとあたってくれたの。

だけど、彼の関わったサウンドをきちんと聞いたのは随分後。今年の3月。彼がプロデューサー兼ベーシスト兼バンマスを勤めるある男性アーティストのコンサートに招待してもらった時。私より少し上の世代の人には有名な人らしいんだけど私は正直その人のこと知らなかったの(^^;
でも、ホントに純粋に楽曲の良さで生き残ってきた人なんだな(デビュー10年目って言ってたと思う)って、納得させられた。

で、そんなこんなで彼にプロデュースしてもらえたらいいなぁと思いつつ、ギャラも無いのにそりゃ無理だろって思ったんだけどアドバイスくらいはもらえるかもと思って話をしたら即答で「俺でよければ協力するよ」って言ってくれたのです!

そして今日の打ち合わせになったんだけどまさに今日はホントに有意義な一日だったのです!!!!
私は以前BBSにも書いたように一度失敗してると言うこともあって随分長いことCDはもちろんデモテープさえない状態だったのね。だから、今はあんまりやってないけどこの曲は日の目を見てないから出してあげようとかっていう思いがあって、今までの積み重ねをCDにして、一区切りつけたい!見たいな気持ちが大きかったのね。でも、彼と話をして彼に「他の人だったらこれで上手く出来てるから歌だけ録り直せばいいじゃないって言うかもしれないけどさ・・・。記念アルバムが作りたいなら歌だけ録直してCD-Rにでも焼けばいいんじゃない?でも、CHIKAKOはこのアルバムで勝負をかけたいんでしょ。これが今のCHIKAKOですって言うものを作らなきゃそこらへんのものと変わらないじゃない。何年か後に「お母さんのCDよ」って言って、子供に見せたいんだったらそれでもいいけどさ。インディーズがこれだけ氾濫してて、だれでも簡単にCDを作れる今、中身で勝負しなきゃ!」って言われて目が覚めた。

決して後ろ向きのつもりは無かったけど、金銭的なものや時間に追われて「出す」ことが目的になってしまって大事なことを忘れていたのかもしれない。オリジナルバンドをやっていたころには当たり前だった「音は生もの」ってことを忘れてしまってたのかもしれない。

ということで時間は一切無視してとにかく良い物を、面白い物を作ることだけを考えてCDを作ることになりました。一応の目処として来春の4月には出せるようにしようということになりました。当初の予定からは大幅に遅れることになったけどその代り、本当に自信を持って「これがCHIKAKOだ!」って言えるものを作るので大いに期待をして待っていてくださいね!

彼との出会いはやっぱり私にとってはとっても大きくて運命的なものだったってことが今日だけでも充分に証明された一日でした。彼曰く「俺はハッキリ言ってうるさいし面倒だよ。だから俺をサウンドプロデューサーにするなら覚悟してね!」って。はい!早速凄い注文が出てるけど気合を入れて頑張ります!

P.S.
彼も私も今の曲を否定してるわけではないんですよ。つまり、2、3年前にできたものを、その時に記録として形にしたものが今ネットとかにアップしてるものなんだけど、その同じ曲を敢えてもう一度CDという形で記録にするなら、その間の成長があるはずだってこと。ネットにアップしてある曲や以前に作ったものを、唯良いスタジオで録るっていうだけじゃ、その間の3年間のCHIKAKOの成長は無いも同然なんじゃないの?ってこと。だから、皆さんが愛してくれた楽曲は、それはそれで私にとっても凄く愛着のある大事な音なのです。くれぐれも誤解の無いように!

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