**変な癖**

無くて七癖って言うように、人にはいろいろな癖がある。私も例外ではなくいろいろな癖がある。今日はその中でもとっておきのやつを教えてしまおうと思います。凄く変な癖だって事は自分でも分かってたんだけど、人に話すと、私のキャラクターからはとても想像がつかないらしく、いつも爆笑される変な癖なんだ。

私ね、時々机の上に登ってみたり、たんすの中に入ってみたり、あるいはベッドの下に潜ってみたりしちゃうの。小さい頃からずっと続いている変な癖なんだけど・・・。ある時、私が尊敬する哲学者(私が勝手にそう思っているだけなんだけど)の彼がポツリと言ったの。「君は体現しない人だと思っていたけど、一人だとそんな風に素直な体現をするんだね。」って。つまり、私がそういうことをするのは、現状の一方向からの見方に行き詰まった時に、違う方向から物事を考えて現状を打破しようとする心理の体現なんだって言うの。言われてみれば、その変な癖は確かに退屈していたり、苛々している時にしか出ない。私は心理を専攻していたから、金銭的にどうしようもなくなってしまった人が文字どおり首が回らなくなったり、過去に捕らわれている人が歩けなくなってしまったりするのは知っていたけど、まさか自分の変な癖が体現だとは思っていなかったから、彼の言葉はとても面白かった。

あれ以来、私は変な癖が出る度に彼の言葉を思い出して「あー、試行錯誤して頑張ってるんだな!よしよし!頑張れ!」なんて自分の事を誉めてしまったりする。それにしても哲学者の彼は元気かな?

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